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★メモ用

Jul 03, 2006

[][][]『社会システム』2-10:意味コミュニケーション 『社会システム』2-10:意味とコミュニケーション - suneoHairWax::sociology を含むブックマーク

  • あらゆる作動の意味関係づけは、社会システムにとってと同様に、心的システムにとっても不可避的に必要である
    • 双方の種類のシステムは共‐進化の過程で生じる。一方は他方なしには不可能であり、逆もまた同様、というわけである
      • いわば、それらは意味に関係して自己を分出させるはずである
  • 意味は、この創発的進化のレヴェルの、真の「実体」である
    • それゆえ、社会的なもの以上に、心的なもの、つまり意識にある種の存在論的プライオリティの拠り所を割り当てるのは誤りである(あるいはより穏やかに言えば、それは誤って選択された人間中心主義である)
      • 意味にとっての「支持する実体」を見つけることは不可能である。意味は、それがそれ自身の自己言及的再生産を可能にするのだから、それ自身を支持しているのである
      • 【そしてこの再生産の諸形式のみが、心的構造と社会的構造を分化させているのである】

  • 心的システム社会システムは、意識とコミュニケーションのどちらを作動の形式として選択しているのかによって区別される
  • その選択はひとつの個別的出来事においては可能ではない。ひとつの個別的出来事においては、意識とコミュニケーションは互いに排他的ではなく、しばしば多かれ少なかれ、重なり合うからである
    • 選択は、有意味な自己言及の活動に存している。つまり、顕在的な意味がそれ自身に関係づけるために用いるさらなる意味に存している
  • 意味は、身体的感覚に結び付けられたシークエンスに、それ自身を挿入することができる。すなわち、そのとき意味は意識として現出する
  • しかし意味はまた、他者の理解を含むシークエンスにもそれ自身を挿入することができる。すなわち、そのとき意味コミュニケーションとして現出する
    • 意味が意識として顕在化されるのか、コミュニケーションとして顕在化されるのかは、「後になってはじめて」明らかになるわけではなく、意味のいかなる個別の顕在化をも規定している
      • なぜなら、意味はつねに、自己言及的に構成され、それゆえつねに他の意味への関係づけを、自己言及の方法として含むからである

  • 意味のための、いかなる特権的担い手も、いかなる存在論的実体も存在しない
    • 、「担い手」というタームをまだ保ちたいのであれば、それは意味連関における【差異】である。そしてこの差異は、指示連関のいかなる顕在化であれ【選択的】である、という事実にもとづいている

  • このことを見る困難さは、見ようと試みるどんな意識もそれ自体、ひとつの自己言及的に閉じたシステムであり、それゆえ、意識の外へと出ることができない、ということに存している
    • 意識にとって、コミュニケーションでさえ、意識的にのみ行われうるのであり、さらなる可能な意識において運用されるのである
  • 【しかし、コミュニケーション自身にとっては、そうではない】
    • コミュニケーションは意識の閉じを超越する出来事としてのみ可能である。ただひとつの意識の、内容を越える総合として
      • ひとは(あるいは少なくとも私は)このことに気付きうるし、またそのことについてコミュニケートできる(それがうまくいくかどうか、そのひと自身の意識において確信がなくとも)

Jul 02, 2006

[][][]『社会システム』2-9:象徴的一般化と予期 『社会システム』2-9:象徴的一般化と予期 - suneoHairWax::sociology を含むブックマーク

  • 意味の自己言及的な処理〔Akk/Vir差異を用いること〕は【象徴的一般化】を必要とする
    • 象徴/象徴的という概念=諸統一がそこにおいて形成されるメディア
    • 一般化という概念=ひとつの多様性を作動的に処理する統一の機能
      • ひとつの多様性が統一に関係づけられ、それによって象徴化される

  • 心理学における一般化
  • パーソンズの行為の概念=有意味で象徴的な一般化を、システム内で組み立てられうる「単位行為(unit acts)」の水準で、前もって必要とする
    • ある行為は、その構成要素間の結びつきの統一が、象徴的一般化を通じて同定される限りにおいて、可能

  • いかにして意味は自己言及的システムの過程の水準で使用されうるのか
  • →自己象徴化あるいは自己抽象化の必要性として記述しうる、要件というものに直面する
    • あらゆる有意味に把握される所与のものは、ある瞬間において完全に現前したもので、それゆえ体験や行為を「満たす」のでなければならないだけではない。それはまた、自己関係づけを組織化しなければならない→【再利用可能性】
      • 意味は完全な、具体的なものとして把握され、そしてこの限りで、反復不可能で移転不可能なものである
      • 複雑なものを対象としてあるいは主題として到達できるものにする統一としての凝縮物に、それは関係づけられてもいる

いいかえれば、象徴的一般化は、体験の流れに同一性を刻印する。自身への縮減的関係づけという意味での同一性は、いかなるばあいでも、それ自身へと関係づけられる。




  • 意味の自己関係づけの象徴的一般化の概念は、これまで理論伝統を支配してきた、記号の概念に取って代わる
    • 言語それ自体を、たんなる記号のネットワークとして理解することはできない
      • 言語の真の機能は、象徴の助けを借りて意味を一般化する点
      • 象徴とは、象徴が成し遂げること【それ自体である】ところのものであって、【他のなにか】を指示するものではない

  • 一般化は環境システムの間の複雑性の落差を処理する手段である
  • 一般化は、意味次元の多様性を架橋し、それらを意味のどの特定の契機においてもアクセス可能なものにしつづけるという、意味特定的機能も持っている。意味はあらゆる次元において同時に一般化される。いいかえれば、あらゆる意味次元は、いかなる任意の分解能力をも用意し続けるのであるが、一般化は意味使用にとって必要とされるものに依存するある点で、その分解をやめる
  • 意味の一般化は事実上、あらゆる論理学的問題の解決を可能にする
    • 意味の一般化は、諸地平を現前させ続け、差異の観点からすればこのことはつねに不可避的に、差異の意味統一へと立ち返ることを可能にする

  • 一般化は、それらが生じる形式や方法からきわめて独立した速記記号〔短縮形〕であり、それは意識の観念がその産出を負っている神経生理学的過程に還元することができないのと同様
  • この独立性は、それを通して可能になる接続に起因する
  • 一般化の独立性は地平の拡充によって支持され、また一般化の独立性がその地平の拡充を可能にする。そして一般化の独立性自身が、それによって獲得した形式を通して、作動上の意味処理のための構造として現われてくる

  • 【予期】(Erwartung/expectation)という概念
  • 象徴的一般化はあらゆる意味の指示連関構造を、予期へと凝縮する

宮台真司によれば、「我々は『予期』を上位概念として、これを『予科』と『期待』に分類する。期待とは、貫徹への価値的志向を伴う予期である。これに対して、予科は、かかる志向を伴わない」(このとき「期待」は「規範的予期」〔違背処理に際して外部帰属〕であり、「予科」は「認知的予期」〔違背処理に際して内部帰属=学習〕である)。「欧語のexpectationやErwartungなどの言葉が“予科的意味”と“期待的意味”の双方を表しうるのに対して、日本語ではもともと、『予期』という言葉は“予科的意味”しか表さず、『期待』という言葉は“期待的意味“しか表さない」(『権力の予期理論』[36-7])。「予科」は民法用語で難解であるため、宮台は「誤解の恐れがない限り、『予科』のかわりに『予期』という言葉をそのまま用いる」という。

  • 社会システム理論においては、われわれは主に行動の予期(behavioral expectation)を取り扱う
    • 社会システムの構造は、一般化された行動予期として定義されうる

  • 予期の概念は、有意味な事象やテーマの指示連関構造は凝縮された形式においてしか用いられえない、という事実へと注意をうながす
    • この凝縮なしでは、作動の接続にとって選択負荷があまりにも大きくなるだろう
    • 予期は、諸可能性のなかからの狭いレパートリーの介入的選択によって形成される

  • 予期の一般化の二重の機能
    • それは指し示された諸可能性の全体からひとつの選択を実行し、そうして複雑性を破壊することなく、意味に組み込まれた複雑性を再生産する
    • 事象的・時間的・社会的な点における非連続性を架橋し、それによって予期は、状況が変化したときにもまた使用されうるようになる
      • 選択が証明〔Bewährung/retention〕によって生じることは明らか
      • 一般化と非連続性の架橋に役立つ指示連関が、予期において凝縮されるようになるものであることは明らか
        • 選択と同様、一般化は、可能なものの【制約】であり、同時に【他の】可能性を可視的にする
        • 一般化は構造化された複雑性(組織化された複雑性)の創発へと導く

  • 一方での選択と、他方での事象的/時間的/社会的〔次元の〕非連続性の架橋とが相関しているという仮説は、冗長な複雑性が進化的・構造的過程においていかに使用されるのかを説明する。これは、理論史の観点からみれば、予期はつねにすでに評価的に〔価値的に〕、あるいは「カセクシス的に」〔リビドー備給的に〕対象へと関係づけられているという想定に取って代わる
    • 意味の剰余は【選択的に使用されるはず】であり、またこの「はずである」ということは、【非連続性に適用され、それゆえ一般化として証明されうる選択予期の意味において】、「【可能である】」ということを意味する

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